〜あとがき〜

灯里がメールを送る相手など実在しないのではないか・・・。
灯里には地球を離れた哀しい理由があったのではないか・・・。
灯里は自分に対して素敵話を綴っているだけなのではないか・・・。
灯里自体が存在しないのではないか・・・。
逆にARIAという世界自体、水無灯里が夢見てるだけなのではないのか・・・。

水無灯里がメールを送信してる相手は、水無灯里。
灯里は自分自身にメールしている。素敵な体験話を自分に届けている。
絶望的などうしようもない自分へ、もっともっと素敵になりたいと思う自分より、愛を込めて。

前略・・・灯里さま


そんな気持で、原作とは全く違う観点で描かせていただきました。
ARIAというひとつの空想世界と現実とを行き交う読者(自分)が居るであろう境界をこの漫画の空間としました
特に漫画なり小説なりを趣味とされている方にはなんとなく描きたかったことが伝わったかと思います。
アナタの物語は、一体誰ために、何のために、創っているのでしょうか。

(2008.4)shingo